不動産を夫婦で共有名義にするメリット・デメリットとは

公開日:2022/11/15  最終更新日:2022/11/04


住まいを購入する場合、ワンランク上の住まいをゲットしたいものです。その際に選択肢として考えられるのが、夫婦が共同で家を購入する方法です。夫婦ともに収入が安定している場合は、単独の収入でローンを組むよりも高額の住まいが手に入ります。しかし、共有名義として不動産を所有する場合には以下のようなメリット・デメリットもあります。

共有名義・単独名義の違い

不動産を取得すると、不動産に登記をされることになります。登記とは不動産の権利証明書のようなもので、第三者に不正に乗っ取られたり、違法に売却されたりしないように情報が登録されます。不動産の購入や相続、贈与がある場合には誰が不動産を所有しているのか名義人が登記されます。この際に検討できるのが、共有名義と単独名義です。

共有名義とは

共有名義とは1つの不動産を複数人で分け合っている状態のことを言います。たとえば、1つの住宅を母・父・子の3人がローンを組んで取得した場合、共有名義者はこの3人が登記されることになります。共有名義人がいる場合には、1つの不動産の何割を名義人が各々所有しているのかも決める必要があります。この割合に関強いては共有持分といわれています。

単独名義とは

共有名義と異なり、単独名義は1つの不動産を1人が所有している方法です。単独所有は権利関係を1人に集中させることができるので、売却時などに共有名義ほどややこしくはなりません。一方で、住宅ローンの審査の関係上は単独名義が難しい場合もあります。共働きの場合はどちらか一人の収入で審査に挑むこともできますが、ペアローンや夫婦いずれかが連帯保証人として支える方法もあります。

不動産を共有名義にするメリット

不動産を共有名義として所有する場合にはどんなメリットがあるでしょうか。以下のポイントをご参照ください。

税金面でのメリットがある

住宅ローンを組む際に夫婦が協力しあってローンを組む場合、共有名義にすることでそれぞれが住宅ローン控除を受けることができます。単独名義よりも二重で受けられるため大きなメリットに感じるでしょう。

また、マイホームを売却する際には「3,000万円特別控除」という控除枠の適用も可能です。実はこの制度はとってもお得で、共有名義人数それぞれに控除枠が発生します。単独名義人よりも有利に働くケースなので、将来は住宅を売却する予定がある場合はこうした制度も押さえておくことがおすすめです。

双方の財産として権利が生じる

御夫婦間で不動産を共有名義にする場合、1つの建物や土地であっても夫婦それぞれに決められた持分の財産を分割することになります。事実上建物を分割することは物理的にできないですが、夫婦いずれかの独断で家を売却することはできなくなります。夫婦関係を対等に、均衡を保つためには権利を生じさせることにメリットもあるでしょう。あえて共有名義にすることで経済面や権利面で対等な夫婦関係を維持することが可能です。

不動産を共有名義にするデメリット

不動産を共有名義にする際には、あえて共有名義になるのではなくやむを得ず共有名義になるパターンが多く見られます。多い例としては、ペアローンや住宅ローンの都合で不動産を共有名義としたケースです。この場合は望まないけれどもローンの都合上やむを得ないと感じる人が多いでしょう。では、共有名義にするデメリットにはどんな点が挙げられるでしょうか。

相続の複雑化

単独名義の場合、所有者であった方がご逝去された際には、1人に対する相続人が建物に関する相続を協議します。しかし、共有名義の不動産はそのうちの1人が亡くなったらご生存されているかたの共有部分はそのままに、一部の所有が相続人へと継承されます。

つまり、相続が発生してしまうと単純に共有名義人が増えていってしまいます。共有名義人が増えると売却手続きが難航するケースがあるほか、そのまま放置しておくと雪だるま式に共有名義人が増えてしまいます。

売却の難航

老朽化した建物を売却しよう、などのケースでも共有名義人全員の同意がないと売却できないというデメリットがあります。上記で解説したように相続も絡んでしまうと、面識のない遠方の親族が共有名義人に名を連ねているケースもあり、売却に至るまでの道が大変困難な場合があるのです。

登記手続きの煩雑さ

共有名義にする場合、その背景にはペアローンなど複雑なローン制度の活用があるケースが多くなっています。例として、ご夫婦二人でペアローンに臨む場合には、登記手続きもローン発生時に支払う事務手数料などもすべて二人分を支払う必要があります。

これはペアとはいっても、単独のローン契約を2つ合算するような仕組みだからです。登記に関する費用も単独手続きよりも高くなってしまうので、客観的に見ると単独名義よりも一時的な費用は高くなる傾向があります。

まとめ

この記事では不動産を共有名義にする際に知っておきたい、メリットやデメリットに関して詳しく解説しました。いかがでしたか、共有名義にはメリットもありますが、さまざまな手続きが複雑となるややこしさもあります。税金や売却なども見据えて、冷静に検討をしたうえで共有名義化を決断するようにしましょう。

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